舞台盗聴 妖怪人間ベムの事

舞台盗聴

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妖怪人間ベムって深いなぁっていう。

そんな事を1日中考えていて、

やっと自分中で纏まりだしたので。

 

星にねがいを かける
おれたちゃ 妖怪人間なのさ
正義のために 戦って
いつかは生まれ かわるんだ
「早く人間になりたい!!」
暗いさだめを 吹きとばせ
ベム・ベラ・ベロ
妖怪人間

 

榎木田の正義

→榎木田は盗聴自体は法律的に罪にはならないと言っていた🟰悪いことだとは思っていない            🟰榎木田にとって盗聴は知る為の手段、相手の事を知ることは正義だと思ってるだから睦美にも盗聴してみる?ってそそのかした?

 


正義の為に戦って

→榎木田は人の事を信用するため安心するためにアイリを盗聴そして浮気されていた事に気づく。ここでの悪が浮気🟰裏切り。裏切りと戦って榎木田は負けた。(殺した)

睦美も元彼を盗聴して浮気されていた事に気づく。ここでの悪も浮気。だけど睦美は過去と決別して前に進んだから戦いに勝った。

 


いつかは生まれ変わるんだ

→置かれていた状況は

榎木田も睦美も同じだけど負けた

榎木田は妖怪のまま。(乗り越えられなかった)

勝った睦美は人間。(乗り越えた)

 


ここの歌詞って戦うって事は書いてあるけどその戦いの勝敗が書いてないのが面白い。

 

早く人間になりたい
→自分に負けてしまった榎木田のココロの声。コノコエガキコエマスカ?(←パンフに乗ってた文言)助けてって叫んでたのかな??

 


暗いさだめを吹きとばせ

→榎木田は子供の頃にお姉さんを奪われ、残されたお母さんに先立たれて裏切られた暗い過去を持ってる。

自分から人が離れていくのが怖くて自分を守るために信じたい人間を盗聴していた。

だけど、睦美の一件で、『 知りすぎる事で招く災い、嘘はバレなきゃ嘘じゃない』🟰生き方を見直したのかな。

嘘を突き通そうと考えた。

 

だけど貫き通そうとした嘘(殺害した事、これからする事)は間違ってたよね。

そこも性善説に縛られて歪んでた。自分は信じるに値する人間でありたい、最後までここは曲げなかった。

だから『 嘘がバレた時は責任をとらなきゃいけない』ここに行き着く。

 

 

 

榎木田歩という男は『 信じる 』という事に囚われすぎていたよね。あまりにも理想としているものが高くてそれ以外は例え自分であっても認めることが出来ない。

 

家族が亡くなったのが榎木田が何歳の時なのかは分からないけど、過去に起こった出来事が彼の人格を作り上げる上であまりにも影響が大きすぎて、生きるか死ぬかの2択になっていたのかな?

責任を取る🟰を選ぶ辺り、お姉さんとお母さんの死にもなにか責任が伴っていたのではないかと勝手に想像が膨らんで行く。

 


あまりにも暗いさだめを〜の『 暗い 』が漆黒すぎて、物語をどう転がしても最後は榎木田が死ぬ運命しか思い描けない自分がもどかしい。

 


彼が生きる選択肢はなかったのか。

今日1日ずっとそんな事を考えていた。

それほど榎木田というキャラクターが大好きで、黒に染まる3ヶ月前の彼を思い出すとどうしても胸が締め付けられる。

 


彼はアイリを殺した後どんなことを思いながら過ごしていたんだろう。

本当にサイコパスだったのかな。

 

愛情不足だったり、過去の経験から何かが欠けているのは読み取れるけど、自殺しようとする睦美を止める所、健吉にと睦美を引き合わせて糸を歌うシーン、健吉に信じるに値する人間はいるって話をする所、泣きながら亡くなっていくシーンを見る限り、そこまで非情な人間では無かったと私は思う。

 

とても真面目で少しだけ人より用心深くて自分を守る術を知らなくて人への頼り方が分からない芯の強いとても不器用な人。

そんな『 人間 』だったんじゃないかなと私は思います。

 


今回は妖怪人間ベムの歌詞から深読みして舞台内容を考察してみたけど、劇中の3曲それぞれ違った視点での考察が出てきそうで楽しい。

 

妖怪人間ベムは私には『 助けて 』っていう悲痛の叫びみたな訴えに聴こえました。

 

ほかの2曲に関しては、何となくだけど、
糸を歌ってる時は榎木田が1番穏やかな気持ちだったんじゃないかな〜って思ってます。完全に恋のキューピット的なね。

だからカテコとかでも歌ったのかな??〜って勝手に思ってます。

あなたが巡り合わせた糸なんだから最後まで見届けなさいよとも心底思うけどね!!!

 


翼をくださいは理想と現実かなぁと、

思ってて。

置かれた状況と思い描いていた未来。子供の頃から夢見た理想の自分。どんどんズレていく自分が許せなくなってしまったのかもね。

 

1回目の翼をくださいってどういう心情だったんだろう。アイリを殺してしまって純粋にどっか遠くに行きたいな〜とかそんな感じだろうか?浅はかすぎるか笑

 

 

 

 

 

 

○最後に濵田担として。

 

初めての濵田くんの生演技。

出てきた瞬間デカさとあまりの男感にビビる。そんな事を思ったのは

きっと私だけじゃないはず笑

 

そんなことはさておき、ライブよりも近くて等身大サイズの濵田くんにドキドキしながら双眼鏡で顔面ロックオン。(毛穴まで見えた)

 

中身に関しては濵田担の大好きな濵田くんバラエティパックみたいな感じで、

ふわふわ笑顔の濵田くん(SSR)

アカペラ歌うまオバケ濵田くん(SSR)

運動神経鬼アクションな濵田くん(SSR)

サイコパス濵田くん(SSSSSSSSSR)

みたいな感じでした、

私も殺されたい(やめろ笑)

 


シンプルに演技がうますぎてとっても自然で目の前に居るのは濵田くんだけど濵田くんじゃないのよ、榎木田歩がそこには居まして。

 

色々印象に残ってるシーンはあるけどやっぱり最後の壁に突っ込むシーンは実際はぶつからないって分かってても目を背けたくなるような、死んじゃうっ、て本気で思いました。

 

今は二度と榎木田さんに会えないのが寂しいし、悲しい。

どうやったってもう生き返らない。

最後はクソみたいなやつだったけどそれでも榎木田はあの時私の目の前にいたし生きてた。

濵田くんの中で濵田くんの優しさとジャニーズWESTの暖かさでどうか安らかに眠って欲しい。架空の人物にこんなに感情移入した事ないから気持ちのぶつけようが無い。それくらいリアルだった。

 


濵田くんへの当て書きのんじゃないのかなと思うくらいピッタリな役で、世間一般での濵田崇裕のイメージがないとこの役は成り立たないと思う。私はね。

八割のコメディの中の『 榎木田歩 』というキャラクターが普段の濵田くんのイメージに似てるというか、そういう風に私は感じて。だからラスト20分騙された。めっちゃ黒幕でひっくり返りました笑

終わってすぐのカテコで涙も拭かず役の抜け切ってない顔で一礼する姿に心臓がギュッとなったのを覚えてます。

その後いつものふにゃふにゃ笑顔で挨拶して履けていくのを見てちょっと安心してギャップが凄すぎて惚れ直しました、好きです。

 


初めての濵田くんの生演技がこの舞台で良かったって心から思います。

監督の西田さん、出演者の皆様から愛される濵田くんを見てファンとして誇らしい気持ちになりつつ、この人のファンになってほんとに良かったなと思いました。

 


上から言っているようで申し訳なくなるけども、この舞台を経てきっと色んなものを吸収して成長して次のお仕事に活かしていくんだろうけど、俳優としての可能性をとても感じました。

ドラマでも舞台でももっともっと色んな役を演じる濵田くんを見たいなと思いました。

幸せな1ヶ月間をありがとう。

 

 

年末、お仕事詰め詰めで大変だと思うけど

身体にだけは気をつけて無理なく頑張って欲しいです。